《試験記事》後回しする僕と猿

世の中には、どんな仕事も余裕をもって早め早めにこなせる人がいるのに対して、地理の発表から卒業文集まで、何においても全て先送り先送りになり、締切日になるとエナジードリンク臭くなる人もいる。そしてもちろん僕は後者だ。

先月、希望していた留学先の応募があって、自己アピール用の動画を撮んなきゃならんかった。応募の告知があった時、締め切りまでまだ1ヶ月もあったので、僕は予定を立てることにした。まずはじめの一週間はアイディアを出して、次の週に骨組みを作って、三週目にはほぼ完成までもっていって、そして最後、手直しをして提出する。下の図みたいに、少しづつギアを上げて、最後の週は余裕を持たせるという計画。楽勝。


そんで何一つアイディアを出さずに一週間が過ぎた。

一週間も遅れてしまったので、こんなように予定を組みなおす。

そしたら面白いことに、一週間なにもできなかった。締切まで2週間。

2週間が10日になって

10日が7日になって

ある日目が覚めたら締め切りは50時間後だった。

それからの50時間は今まで10年以上生きてきた中で、一番モンスターエナジーが美味く感じられた50時間だった。

そんで、いちおう、応募はヘッドスライディングでセーフだったんだけど、自分でも、これはもう何とかしなきゃあかんな、と思ってまた1か月が経った。

そしたらなんと今日、考えてることが、ニッチロー並みにそっくりなプレゼンをTEDで発見。

“先延ばし達人”の頭の中 -ティム・アーバン https://www.ted.com/talks/tim_urban_inside_the_mind_of_a_master_procrastinator#t-77306

彼も僕と同じように、何でもかんでも後回しにしてしまう経験を持っていて、後回しにしてしまう自分の脳とそうでない人の脳をMRIで比較したそう。


こっちが後回ししない人の脳で

こっちが彼の脳。

ま、大きな違いがある。

後回ししてしまう人の脳には、しない人にはいない快楽主義モンキーがいる。このお猿ちゃんはとにかく、楽で楽しいことにしか興味がなくて、例えば、理性的判断マンが「今日こそ自己アピール動画のアイディアを考えなきゃ」と思っていも、そんなめんどくさいことがお嫌いなお猿ちゃんは「平昌オリンピックのスケルトンって知ってる?たぶん楽しいから見てみようよ」と舵を奪ってしまう

んで、表彰式が終わったころには日が暮れていて、また明日頑張ればいいかってなる。僕の場合これが3週間続いたわけ。

でも締切日がすぐそこまで来ていて、本当にこのままじゃヤバイって思ったそのとき、あるものが脳の中に現れる。

パニックモンスターだ。その名の通り、本人の危機的な状況からパニックを起こして、お遊び惚けてるお猿ちゃんを怖がらせてしまう。それによってやっと理性的判断マンが舵を握って行動できるようになる。

これが僕たちの頭の中。

これでも一応何とかなる。現に応募は締切に間に合った。

でもこれ、本当にヤバいのは締切がないものの場合。パニックモンスターは締切が近くなって目覚める。逆に締切がない状況ではいつまでたっても現れないで、お猿ちゃんの言いなりになり続ける。

んで、怖いのが、締切がないものほど本当に重要で、そんで、目につきにくいこと。自分の夢だけじゃなくて、健康を保つことだったり、人間関係を良くすることだったり、締切が無くて大切なことはたくさんある。そんで、これらの先送りは後でどうしようもない長期的な後悔をもたらす。

じゃあどうすればいい?

彼は最後に人生カレンダーというものを見せてくれた。

このちっっっちゃい箱一つ一つが1週間で、それが90年分ある。わかる通りそんなに多くない。んで、そのうちの一部はもう使ってしまってる。

だから、僕らはこの人生カレンダーをよく見て、自分が何を先送りにしているか、今日からでも考える必要がある。


ま、別に今日じゃなくても、いつか、、近いうちに、、、

Optimizer~明日、今日を悔いないために~

Optimizer[オプティマイザー]は、“Optimize Today Before Tomorrow Will Come”をコンセプトととした、高校生によるアイディアメディアです。「もっと早く知っていれば…」を世の中からひとつでも取り除いていく、それが僕の願いです。

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